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X68000とは、シャープが1987年に発売した16ビットパソコンです。 ただしパソコンではなく「パーソナル・ワークステーション」と名乗っていました。 まだWindowsなど存在しない時代、パソコンは各社独自の規格で、さまざまな特色を出し販売しておりました。 X68000は、それまでのシャープのパソコン「X1」シリーズの後継(互換性はない)で、当時の主流だったNECのPC-88/PC-98と比較して、PC-88が640x400ドット8色/PC-98が640x400ドット16色の時代に、1024x1024ドット65535色を表現し、PC-88/PC-98FM音源4和音の時代に、ヤマハのFM音源8和音+AD-PCMを奏でるといった、圧倒的なグラフィック/サウンド機能を誇っており、その機能を利用したアーケードゲームの完全移植や、アーケードゲームさながらのゲームが数多く発売されました。 特に、初代のX68000に付いてきた、アーケード完全移植の「グラディウス」の出来栄えには誰もが驚きの声をあげました。 ただディスプレイとセットで、40万〜60万円もするこのパソコンは、ゲーム好きの子供には到底手は届かず「夢のファミコン」「最も高価なファミコン」とも呼ばれていました。 それ故、より広範囲な応用を目的とする一般的なユーザーに評価されることはなく、主にゲームマニア向けの高級ゲーム機として捉えられていました。また後継機も長らく処理能力の向上が無く、Pentium(64ビット)など最新のCPUを積むPC-98などを横目に16ビットCPUマシンを出し続けました。 一応、末期に「X68030」という32ビットマシンも発売されましたが時すでに遅し。Windows時代の到来と共に時代の流れから廃れていったのです。 一部のユーザーに愛された、独自性が高い、非常に特殊なコンピューターであったのです。 ただゲーム以外での貢献も大きく、高性能を活かし日本製初のGUIを取り入れたウインドウシステム(ビジュアルシェル)を世に送り出しております。 ビジュアルシェルは後により洗練され、直接関係はないですが今のWindowsの原型ともいえる「SX-Window」に進化を遂げました。 X68000という名前は、モトローラ社の68000CPUから由来します。(ちなみにセガ・メガドライブと同じCPUです。) ただ、初代から「SUPER」までは、日立製の互換CPU「HD68HC000」を積んでいました。 「XVI(エクスィヴィ)」以降はモトローラ社製の「MC68000」が使用され、「X68030」では「MC68030」が使用されました。 今回再利用するケース(筐体)は、「マンハッタンシェイプ」と称するプラスチック製の左右分割ツインタワー型デザインとなっており、右側にはマザーボードと、拡張I/Oスロットを2基搭載して、左側にオートイジェクトが可能な5.25インチ2HD対応のFDD2機を搭載しております。また2つのタワーの間には持ちやすいように、ポップアップハンドルが付いておりました。 「マンハッタンシェイプ」という名前は、911同時爆破テロの標的になった、アメリカ合衆国・ニューヨーク州のマンハッタン島に建造されていた、今は無きあの世界貿易センタービルのツインタワーの景観を連想させる事から名付けられました。 このデザインは初代から、ACE、EXPERT、EXPERTII、SUPER、XVI、X68030に受け継がれ(XVI、X68030は若干デザインが変更。)、当時では珍しいタワー型(しかも今でも珍しいツインタワー)は、グッドデザイン賞を数多く受賞し、今でも高い評価を得ております。 ちなみにシングルタワーの「Compact」、横置きの「PRO」シリーズでもグッドデザイン賞を受賞しております。 ボディ色は、初代から「EXPERT II」までは(オフィス)グレーまたはブラック。 「SUPER」以降はチタンブラックのみとなりました。(「Compact XVI」は規格上グレーですが、見た目はチタンブラックです。) また「EXPERT II」から「XVI Compact」は正面のX68000ロゴが印刷から金バッジに、「X68030」では赤色のバッジになりました。 今回は、こんな洗礼されたデザインのX68000のケースを再利用したWindowsパソコンを作る計画です。
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